『GMPシンポジウム2026 ― サプリメントの安全性と製造品質管理の新時代』を開催しました

AIFN主催『GMPシンポジウム2026』開催レポート


一般社団法人国際栄養食品協会(AIFN)(理事長:天ヶ瀬晴信)は、2026年7月16日(木)に大手町プレイスホール&カンファレンスで『GMPシンポジウム2026 ― サプリメントの安全性と製造品質管理の新時代』を開催しました。

サプリメント製造品質管理の国際基準と日本のGMP義務化について、業界一丸で課題を議論

本年9月、日本の機能性表示食品制度における適正製造規範(製造管理及び品質管理の基準:GMP)の義務化に伴い、業界がこの転換期を迎える中、製品の品質のみならず、製造工程そのものの信頼性にも消費者の注目が集まっています。本シンポジウムは、こうした状況を踏まえ、国内外の業界団体・認証機関・品質管理エキスパートが一堂に会し、課題の克服と消費者の信頼回復に資する場とすることを目的に開催しました。

先ず、冒頭にAIFN理事長 天ヶ瀬 晴信より「サプリメントの安全性と製造品質管理の新時代」と題し、食品の「機能性」を世界で通用させるための製造・品質管理はどうあるべきかという今回のシンポジウムの趣旨をお伝えし、「日本においてもGMPの徹底は必須で、業界全体で信頼回復を強力に進めていく必要があり、こうした状況で今回、海外の製造品質管理基準と今年9月から義務化される日本のGMPとの比較の中で、その違いを理解することで、課題克服と消費者の信頼回復の一助としたいです」とお伝えしました。

次に、認証機関であるNSF Korea社 グローバルフード部門 シニアマネージャーのホジン・ジョン氏と、NSF Japan株式会社 グローバルフード部門 マネージャーの髙橋佑輔氏に登壇いただき、「グローバル視点で見る ダイエタリーサプリメント GMPとNSF/ANSI 455-2」をテーマに講演いただきました。
日本において機能性表示食品に対するGMP義務化の議論が進む中、ダイエタリーサプリメントの製造事業者には、消費者からの信頼、規制遵守、国際的な信頼性を支えるためのより強固な製造管理・品質管理体制の構築が求められています。講演では、米国におけるcurrent Good Manufacturing(cGMP)について国際的な視点、及びアジア地域の視点も交えながら、主要な規制上の期待事項や製造品質システムを検証する上での第三者監査・認証プログラムの役割について紹介いただきました。

cGMPの海外対応事例として、ニュートリライト™の品質エンジニアであるザラ・オスマニ氏に登壇いただき、「製造におけるcGMP原則の実践」と題して、ニュートリライト™の原材料の適格性評価、サプライヤー管理、試験・品質管理、トレーサビリティなど、製品ライフサイクル全体を通じたcGMPの実践について具体例を交えながら、説明いただきました。
さらに、品質システムの構築が単なる規制対応にとどまらず、製品の安全性・品質の一貫性の確保、消費者からの信頼向上、さらには事業価値の向上につながることについても解説いただきました。

日本のGMP対応事例として、(一社)日本健康食品工業会(日健工)・三生医薬株式会社 常務取締役 又平 芳春氏より、「日健工のご紹介とGMP義務化に向けた対応状況」についてご講演いただきました。
国内におけるサプリメントの市場規模の拡大を続けている中、2025年に発足した日健工は健康食品の受託加工企業30社が正会員となり、製造現場を熟知する工業会として、官民一体となってGMP義務化を成功させ、安心と信頼の市場を築くために取り組んでいきたいです」と話されました。

最後に、「サプリメントGMP義務化に向けての方向性」をテーマとしたパネルディスカッションでは、消費者庁 食品表示課保健表示室 課長補佐 糸井 雄一氏による「機能性表示食品のGMP要件化~現状と課題~」のご講演を皮切りに、日本のGMP義務化の意義や、国際基準に基づく品質管理の重要性について意見を交わしました。日本の製造品質管理のレベルが向上していくことが重要であること、また日本の消費者からの信頼のおける制度整備について議論しました。


閉会挨拶として、AIFN副理事長の橋口智親より全体の総括と、かつてサプリメントの日米の認識の違やサプリメントの普及に日米の業界団体やAIFNが果たしてきた想いに触れ、今回のシンポジウムがこれから先の品質管理の国際化に向けたきっかけになれば嬉しいと語りました。そして、品質管理の国際化のためには、日本と海外との制度の理解を深めつつ、長い視野で取り組んでいく必要があると締めくくりました。
AIFNは今後も業界団体と協働しながら、サプリメント業界全体の品質向上と消費者信頼の醸成に貢献してまいります。

報道資料(登壇者プロフィール含む)はこちらからダウンロードしてください。

GMPシンポジウム2026 ― サプリメントの安全性と製造品質管理の新時代―AIFNリリース