AIFNの理事長である天ヶ瀬理事長監修のもと、米国国内の健康施策や行政・省庁等から発信された最新動向を日本語に翻訳したレポートです。 現在は主に米国厚生省情報を中心にお届けしています。

米国厚労省ニュース

米国厚労省ニュース2025年9月
米国政府(HHS、FDA、USDA)は現政権下で長官も代わり、「アメリカを再び健康に」という目標の達成に向けて、NIHやFDAなどの政策の方向性もこれまでと比べて大きく変わってきていると感じます。人種政策や膨大な個人情報の取り扱いなどに大きな変革が行われています。このうち最近のニュースリリースの食品関係について要約します。乳幼児や子供の健康に関する案件が先行しており、着色料や添加物の変更が先行しています。食品関係を抜粋、詳しくは該当ニュースリリースを読まれたし。7月は大変件数が多かったようです。100日間というのは新政権の区切りで、この間の成果や功績が評価対象なので多くなった可能性もあるようです。(天ヶ瀬)
<サマリー>
・米国保健福祉省(HHS)人権局、ハーバード大学を停止・除外手続きに付託人権局、公共利益保護のためハーバード大学の連邦資金受給資格停止を勧告
・ケネディ長官、国立がん研究所所長にアンソニー・レタイ氏を任命
・HHS、Head Start プログラムへの栄養支援予算を 6,190 万ドル(約 92 億円)増額し、子どもと家族のための栄養サービスを拡大
・トランプ大統領とケネディ長官、自閉症流行に立ち向かうための大胆な対策を発表
・予防接種諮問委員会(ACIP) 、COVID-19 ワクチン接種を個人の判断に委ねることを推奨
・米国保健福祉省(HHS)と食品医薬品局(FDA)が、医薬品広告における安全情報開示の徹底を義務付ける方針を発表
・MAHA 委員会、子供たちの健康回復のための包括的戦略を発表


米国厚生省ニュース2025年8月
ケネディ長官の下、ワクチンに対する態度や方針が大きく変わっています 。 前月の内容を踏襲し進捗を述べるものも多いです 。

<サマリー>
・トランプ政権、46 の州と準州に対し、性教育教材からジェンダーイデオロギーに関する内容を削除するよう通知
・公衆衛生分野での勝利が全米に広がる中、保健福祉省(HHS)が「MAHA in Action」トラッカーを発表
(「MAHA in Action」で米国の食品供給から石油由来の着色料や有害添加物を除去すること、安全性データが不明なままの化学物質が食品に混入することを許容する GRAS(一般用医薬品基準)の抜け穴を塞ぐことが取り上げられています。)
・HHS、BARDA(生物医学先端研究開発局)による mRNA ワクチン開発を段階的に縮小
・ケネディ長官、ナショナル・モールで開催された「アメリカを再び健康にする」(MAHA)で SNAP(補足栄養支援プログラム)からジャンクフードを除外する州の増加を祝福
(糖尿病、肥満、その他の慢性疾患による苦しみを大幅に減らし、 「アメリカを再び健康にする」という目標の推進のため、SNAP(補足栄養支援プログラム)からジャンクフード(ソーダやキャンディーなどのアメリカにおける糖尿病や慢性疾患の蔓延を助長する製品)を除外する州が 6 つに広がったことを報告しています。)