第2回「AIFN学術セミナー」を開催しました

AIFNオープンカレッジ(AOC)主催
「最新研究で知る腸内革命の今(睡眠・ストレス編)」をテーマに学術セミナーを開催しました。


一般社団法人 国際栄養食品協会(AIFN)は、三生医薬株式会社、森永乳業株式会社、株式会社サンフコ、株式会社ヘルスケアシステムズ様との共催で、第2回「最新研究で知る腸内革命の今(睡眠・ストレス編)~商品開発でおさえておきたいヘルスケアの新常識~」を1月20日(火)にAIFNセミナールームとリモートによるハイブリッド会場にて開催しました。

第2回「最新研究で知る腸内革命の今(睡眠・ストレス編)」概要レポート

この学術セミナーは、AIFN企業会員の皆様や各分野でご活躍の学術の方々の最新の研究テーマや、学術の知見・研究報告をご紹介する公開セミナーです。AOCでは学術セミナーを通して、最先端の研究結果や栄養・食品分野の最新情報をお届けし、健康産業に従事されるすべての方々にお役に立てる情報発信をしております。
今回は会場での開催のみならず、オンラインを含め約450人の企業関係者、アカデミアの方々が参加し、大盛況のセミナーとなりました。腸内環境とメンタスヘルスについての最新研究の発表と企業によるプレゼンテーションを行いました。

最初に、主催者挨拶&AIFNご紹介を、一般社団法人国際栄養食品協会 副理事長の橋口智親より行いました。また、当日会議のため、会場に伺えなかった理事長の天ヶ瀬晴信がオンラインを通じて、今回のセミナーの趣旨と合わせてご挨拶をさせていただきました。

 

セミナーの最初は、「ガットフレイルとQOL、睡眠相関」
をテーマに、京都府立医科大学大学院医学研究科 生体免疫栄養学講座 教授内藤 裕二氏による講演が行われました。

講演1「ガットフレイルとQOL、睡眠相関」

  
内藤 裕二氏 京都府立医科大学大学院医学研究科 生体免疫栄養学講座 教授

内藤先生からは、「ガットフレイルとQOL、睡眠相関」と題して講演いただきました。
3000人を対象としたアンケートの結果をご紹介いただくなかで、労働者の約 11%が下痢・便秘で悩んでいることが分かったことを報告され、また、京丹後在住の人を対象としたコホート研究から、食物繊維の摂取で睡眠が改善、間接的にフレイルも改善することが明らかになったと報告いただきました。

講演2「睡眠調節およびストレス応答における発酵性食物繊維およびプロバイオティクスの役割~最新研究の紹介~」

     
青江 誠一郎氏  大妻女子大学家政学部食物学科 教授

続く講演では、前回1回目にもご登壇いただきました、大妻女子大学家政学部食物学科 教授 青江先生より、「睡眠調節およびストレス応答における発酵性食物繊維およびプロバイオティクスの役割~最新研究の紹介~」と題して、最近のメンタルヘルスに関する研究報告を分かりやすく解説していただきました。中でも睡眠の質に関する研究で、ラクトバチルスパラカゼイなどのプロバイオティクスは神経を介して脳に作用するという研究報告などを解説していただきました。

講演3「睡眠の謎に挑む~健やかな睡眠から始まるウェルネス~」

そして最後は基調講演として、筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS) 機構長・教授の柳沢先生に、「睡眠の謎に挑む~健やかな睡眠から始まるウェルネス~」と題して、「睡眠とは、人はなぜ眠るのか?」という命題に触れながら、睡眠の本質や、先生のご研究から得られた睡眠学の知見をわかりやすく解説いただきました。

 
柳沢 正史氏  筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS) 機構長・教授

㈱S’UIMIN 取締役CSO会長
特に、先生が監修された、睡眠管理ゲームアプリ「ポケモンスリープ」から、8万人のデータを解析された研究報告をご紹介いただき、ソーシャルジェットラグ(社会的時差ぼけ)の人は最も中途覚醒が多く、寝つきも悪いことが分かったとご説明いただきました。また、社会人の「睡眠リズムの乱れ」による経済損失は年間1兆円に上るとのお話や、さらに、「ポケモンスリープ」と食事管理アプリ「あすけん」を両方使っている約5000人を対象に解析した研究にも触れられ、健康的な食事をしている人は睡眠の質がよく、食物繊維を多く摂取している人も睡眠の質がよいことが分かったとご紹介いただきました。

「企業プレゼンテーション」

協力企業の皆様より、製品開発者必見、腸内細菌の研究をを支える最新の技術や研究をご紹介いただきました。
・森永乳業株式会社 研究本部 バイオティクス研究所 所長 小田巻俊孝氏
「脳腸相関に基づくビフィズス菌の臨床研究と作用機序解明」
・株式会社ヘルスケアシステムズ 細谷吉勝氏
「未病検査を起点とした行動変容について」
・三生医薬株式会社 研究開発本部 製品開発部 野村聖也氏
「革新的な生菌製剤技術について」

トークセッション(パネルディスカッション)


最後のパネルディスカッションでは、モデレーターに元日経ヘルス編集長の西沢 邦浩氏をお迎えして、ご登壇いただいた、内藤先生、青江先生はじめ、企業研究者として、森永乳業研究本部バイオティクス研究所 所長の小田巻俊孝氏にも参加いただき、メンタルヘルスにおける腸内細菌の可能性や、新たな局面を迎えた腸内細菌関連商品の開発におけるヒントや一歩踏み込んだ商品開発の新技術やトレンドなどもご紹介いただきました。
また、急遽、会場で視聴されていた柳沢先生も飛び入りでディスカッションに参加いただき、活発なディスカッションが行われました。最後は、研究者の先生方の睡眠分野の奥深さと食品成分の難しさなど研究の苦悩にも触れていただき、製品開発の担当者の方々にも共感いただけるような非常に突っ込んだテーマで楽しく、議論が行われ大盛況のうちに終了しました。

 

登壇者プロフィールはこちらでご覧ください。

https://www.aifn.org/aoc/info_class/academic_seminar2/