AOC学術セミナー「第2回 最新研究で知る腸内革命の今」

AIFN 学術セミナー「第2回 最新研究で知る腸内革命の今(睡眠・ストレス編)

一般社団法人国際栄養食品協会(AIFN)は、AIFNオープンカレッジ(AOC)にて第2回 最新研究で知る腸内革命の今(睡眠・ストレス編)と題して第2回「学術セミナー」を開催します。

この学術セミナーは、AIFN企業会員の皆様や各分野でご活躍の学術の方々の最新の研究テーマや、学術の知見・研究報告をご紹介する公開セミナーです。2025年8月に開催した第1回「腸内革命の今」の第2弾として、今回は腸内環境とメンタルヘルスをテーマに開催します。

AOCでは学術セミナーを通して、最先端の研究結果や栄養・食品分野の最新情報をお届けし、健康産業に従事されるすべての方々にお役に立てる情報発信をしております。


「第2回 最新研究で知る腸内革命の今(睡眠・ストレス編)~商品開発でおさえておきたいヘルスケアの新常識~

<開催概要>
開催日時:2026年1月20日(火)14:00~17:00(受付開始13:30より)
会場:AIFNセミナールームとリモートによるハイブリッド開催
東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー 20階
地図はこちらから

主催:一般社団法人国際栄養食品協会 (AIFN)
協力:三生医薬株式会社、森永乳業株式会社、株式会社サンフコ、株式会社ヘルスケアシステムズ


<学術セミナー概要>

14:00~14:10
主催者挨拶&セミナーご紹介  (一般社団法人国際栄養食品協会 理事長 天ヶ瀬晴信/副理事長 橋口智親

14:10~14:40
講演1:「ガットフレイルとQOL、睡眠相関」


内藤 裕二氏 京都府立医科大学大学院医学研究科 生体免疫栄養学講座 教授


<要旨>
「ガットフレイル」とは、胃腸の働きの「虚弱化」という意味で名付けた新しい概念で、赤ちゃんから始まり、人生のすべて、とくに働き盛りの人も含んだすべての人のWell-beingを「ガット」への対策から目指すものです。私たちは一般労働者3,000人を対象にしたガットフレイルアンケートを実施し、消化管症状の実態を明らかにし、QOLに影響するガットフレイルチェックシートを作成しました。ガットフレイルが労働者の睡眠障害、労働生産性に関わることを紹介します。

<講師プロフィール>
1983年 京都府立医科大学卒業。2001年 米国ルイジアナ州立大学医学部分子細胞生理学教室客員教授を経て、2008年より京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学准教授、京都府立医科大学付属病院内視鏡・超音波診療部長を歴任、2021年より現職。2023年には胃腸の機能低下と病気のリスクとの関連について研究する「日本ガットフレイル会議」を発足した。専門は内科学、抗加齢医学、消化器病学。また、農林水産省農林水産技術会議委員、2025大阪・関西万博大阪パビリオンアドバイザー、若狭おばま御食国大使を兼務している。著書に『健康の土台をつくる 腸内細菌の科学』(日経BP)などがある。

14:40~15:00
講演2「睡眠調節およびストレス応答における発酵性食物繊維およびプロバイオティクスの役割 ~最新研究の紹介~」


青江 誠一郎氏  大妻女子大学家政学部食物学科 教授


<要旨>
近年、睡眠障害や脳内ストレスは、心身の健康に深刻な影響を与え問題となっています。最近の研究では、腸内細菌叢が睡眠の質やストレス応答に影響を与える可能性が示唆されています。腸内細菌叢は、短鎖脂肪酸、神経伝達物質など、神経活性作用を持つ代謝物の産生を介して宿主の健康に影響を与えます。特に、短鎖脂肪酸などの発酵性食物繊維の主要な代謝物は、睡眠の質改善や抗ストレス作用に関連します。また、ビフィズス菌や乳酸桿菌などのプロバイオティクスが睡眠の質とストレスを改善するというエビデンスも報告されています。本講演では、発酵性食物繊維およびプロバイオティクスの摂取が、睡眠障害と双方向に相関することが知られているストレスを軽減できるかどうかを紹介したいと思います。

<講師プロフィール>
1984年千葉大学大学院園芸学研究科修士課程修了後、雪印乳業㈱入社。
2007年から現在 大妻女子大学家政学部食物学科教授 農学博士

2007年日本栄養改善学会・学会賞受賞、2010年日本食物繊維学会・学会賞受賞、2022年日本栄養・食糧学会・学会賞受賞。
著書に『食物繊維(第一出版)』、『毒出しごはん(河出書房)』がある。

15:00~15:30
講演3「睡眠の謎に挑む ~健やかな睡眠から始まるウェルネス~」


柳沢 正史氏  筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS) 機構長・教授
㈱S'UIMIN 取締役CSO会長

<要旨>
人生の約1/3を占める睡眠。健やかな睡眠は、健康と生産性を維持するうえで欠かせません。しかし最先端の睡眠学も「なぜ全ての動物が眠るのか?」「そもそも『眠気』の脳内での実体は?」といった根本的かつ身近な疑問に答えることができません。本講演では、「なぜすべての動物が眠るのか?」「そもそも『眠気』の正体とは?」といった根本的な問いに挑む最先端の研究に加え、ウェアラブル脳波計測とAIを用いて実用化した「在宅睡眠測定サービスInSomnograf(インソムノグラフ)」による睡眠の可視化について、そして最新の研究に基づいた究極の睡眠法についても解説します。

<講師プロフィール>

1960年東京生まれ。筑波大学医学博士課程修了(MD/PhD)
1988年、柳沢先生は強力な血管収縮作用を持つ新規生理活性ペプチド「エンドセリン」を、1998年には睡眠・覚醒を制御する「オレキシン」を発見されました。これらの発見はいずれも上市新薬の開発に直接結びついています。31歳で渡米され、テキサス大学サウスウェスタン医学センター教授とハワードヒューズ医学研究所研究員を2014年まで24年にわたって併任。2012年より文部科学省WPIプログラム 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)機構長・教授、現在に至る。2017年、筑波大発のスタートアップベンチャー企業「株式会社S'UIMIN」を起業し、在宅で計測可能な病院レベルの睡眠計測サービス「インソムノグラフ」を開発。米国科学アカデミー正会員(2003年)。紫綬褒章(2016年)、朝日賞、慶應医学賞(2018年)、文化功労者(2019年)、ブレークスルー賞、クラリベイト引用栄誉賞(2023年)など受賞多数。NHK「あさイチ」、TBS系列「情熱大陸」などメディア出演多数。ポケモンスリープの監修など多岐にわたって活動している。『快眠法の前に 今さら聞けない 睡眠の超基本』(朝日新聞出版)監修。

15:30~15:55
講演4:「企業プレゼンテーション」
森永乳業株式会社/株式会社ヘルスケアシステムズ/三生医薬株式会社

協力企業の皆様より、製品開発者必見、腸内細菌の研究をを支える最新の技術や研究をご紹介いただきます。

15:55~16:10 ~ 休憩 ~(15分)

16:10~16:55 トークセッション(パネルディスカッション)
<要旨>
睡眠と腸内環境に関するレビューととに、各先生方とともにメンタルヘルスにおける腸内細菌の可能性について、海上の民様からの質疑応答も交えながら、ご紹介いただきます。

登壇者:内藤先生、青江先生、柳沢先生
モデレーター:西沢 邦浩氏

西沢 邦浩氏 日経BP 日経BP総研メディカル・ヘルスラボ 客員研究員

<モデレーター・プロフィール>
早稲田大学卒。小学館を経て、91年日経BP入社。98年『日経ヘルス』創刊と同時に副編集長に着任。2005年より同誌編集長。
2008年に『日経ヘルス プルミエ』を創刊。2014年日経BP総研マーケティング戦略研究所上席研究員、2018年株式会社サルタ・プレス代表取締役、2025年より日経BP総研メディカル・ヘルスラボ 客員研究員、おいしい健康研究所所長を務める。
著書に『日本人のための科学的に正しい食事術』など。

■司会進行(一般社団法人国際栄養食品協会 副理事長 橋口智親


セミナー参加費:  

AIFN正会員 お一人様 1,000円
賛助会員1名様 1,300円
非会員1名様 1,500円
(健康食品産業協議会会員および団体会員の会員企業1名様 1,300円)


<お申し込み方法>

お申し込みは、12/20より開始となります。

お申し込みに際しては、以下の対象の方ごとにお申し込みページが違いますので、それぞれリンクボタンよりお進みください。
*法人・団体の方は、セミナー申し込みの際、所属企業名と部署名を備考欄へ記載ください
AIFN正会員企業の方のお申し込み(所属団体・企業名(部署名)を備考欄にご記入ください。)

AIFN賛助会員および関連団体の方のお申し込み(所属団体を必ずご記入ください。)

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